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広告宣伝規制を突破する新イベント「協賛店舗型告知」
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ぱちんこ業界における「広告宣伝規制」問題

昨今のぱちんこ業界における大きな問題のひとつ「広告宣伝に関する(自主)規制」。従来の形として、各パチンコホール(店舗)自らが特定日等の情報をユーザー向けに発信し集客を図る時代がありましたが、”著しく射幸心をそそるおそれのある”或いは”特定の遊技機に関し、遊技球等の獲得が容易であると誤認、うかがわせる”行為だとされ、禁止(自粛)となりました。その後、第三者的立場(非ホール企業)となる雑誌や動画、ウェブサイト等のメディアがそれらの行為を間接的に代行することにより、従来ホール企業が自ら行っていた認知度アップや集客アクションの需要を満たし、所謂「イベント会社」が大流行、イベントと言う直接的な単語は控えられているものの、「来店」「取材」「リサーチ」等の言葉のオブラートで包んだ実質的なイベントが大きな影響力を持ち続けている状況になります。

そういった状況下で各都道府県遊協は更に踏み込んだ広告宣伝規制を開始。具体的には「(金銭のやりとりが想起される)第三者的立場の企業および個人が行う、あらゆる媒体(紙面,メール,WEB,SNS等)における、取材・来店等の告知を禁止(自粛)する」といったものであり、各都道府県間で規制内容や対応の早さには差があるものの、全国的に規制される流れが進んでいると言って差し支えない状態となりつつあります。

協賛店舗を告知する新たなイベントが増加傾向

これに対しイベント会社側は「第三者が発信するイベント告知規制」をすり抜けるような、言い換えると「現在の広告宣伝規制の盲点を突いた」新たなイベント告知を始動させました。それは「協賛店舗型イベント告知」とも形容出来、論理的な建前を用意した”賢い”広告宣伝方法になっています。

「協賛店舗型」イベント”日程”告知

第三者媒体が対象のパチンコ店で何かを開催する訳ではなく、当該媒体が発信する動画番組等のコンテンツにおいて、各日程毎に異なるパチンコ店の店舗名を協賛店舗としてスケジュールを掲載。視聴者(読者)は当該店舗の当該日には意味があると推測し注目、当該店舗は知名度アップや協賛日における集客効果を見込める(間接的イベント日程の告知が成立)形となり、第三者媒体はこれを新たな「イベント商品」として販売することが出来る、という寸法です。あくまでも動画番組等のコンテンツに対する協賛金が動く形ですから、建前としては立派だと言えるかも知れません。

例:

宣伝TV
宣伝TVの10月20日放送内容は「美味しいスイカの食べ方は塩?」、協賛店舗はパーラーきゅれ様になります。

お客さん
パーラーきゅれの10月20日はイベントだって!
勝てそうだから勝負しに行こう!

パーラーきゅれ
宣伝TVへの協賛金は1回で〇〇円!
知名度も上がるし、特定日の定着にも繋がる!
競合店に負ける訳にもいかないから、来月も協賛だ!
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ユーザーの教育状況と今後の対応

本件の新イベント告知は「各媒体が店舗名と日程を示唆する事により、即座にお客さん側がイベント開催を察する」ような土壌が出来上がっている事を利用したものです。他方、協賛表示において「個別店舗が協賛するのは苦しい(屋号ではなく法人名記載が一般的)」といった欠点もあり、第三者企業側にとっても万能案と言う訳ではありません。

ただし、今回ご紹介させて頂いた新イベントも「本質的には(著しく)射幸心を煽るためのもの」である点に於いては、従来のイベント・取材等と何ら変わりはなく、過度な遊技の規制やギャンブル等依存症の対応に向き合っている業界全体としては方向性を違えるものであることは明白です。

現時点(執筆現在2019.05.22)では複数の媒体が「協賛店舗告知型イベント」を行っていますが、対象店舗は大阪府下の店舗のみに限定されています。それは多数のパチンコ店を抱える大きな市場でありながら非常に厳しい広告宣伝規制が敷かれ、規制後も在り続ける”広告宣伝への大きな需要”を拾う為にまず動き始めたものだと考えられます。記事初頭でも紹介させて頂いた通り、全国的に(従来型の)広告宣伝規制が強まる中、大阪エリアにおける協賛店舗型イベント告知が”成功”した暁には、間違いなく全国に波及していくことでしょう。

本件に対する大遊協の反応、広告関連企業が集まるpaa(ぱちんこ広告協議会)の動き、そして今後の行政側の動きにも注目です。

【追記(2019.07.05)】
協賛店舗告知型イベントの実施エリアが拡大しつつあります。当初は大阪府下エリアに限定されておりましたが、複数の媒体で「滋賀県下エリア」への拡大が見られます。また、新たな媒体(イベントメディア)の参画や既存メディアによる新たな協賛店舗告知型イベントも確認できます。

【追記(2019.07.22)】
雑誌”パチ&スロ必勝本”で有名な辰巳出版社が「ぱちすろぐ」、グローバルライヴ社が「スロットTV!!」を展開しています。前者は日記方式(スロNEWSと同タイプ)、後者は動画方式(すろいぬラジオと同タイプ)となっています。

【追記(2019.08.27)】
兵庫県及び大阪府で取材イベントを展開していた「寿司投げ取材」が規制対応版のイベントとして「寿司ブログ」を開始しています。方式はぱちすろぐやスロNEWS、アナザーウルフ等と同様の日記方式となっています。

【追記(2019.010.03)】
大手メディアの一角『Scoop!tv(スクープTV)』が協賛店舗型告知「ウェザースクープ」を展開中。気象庁HPから引用した大阪府の天気予報等に協賛店舗名を挟み込む形で情報発信を行っています。

【追記(2019.010.28)】
大阪府警が協賛店舗告知型イベントに対する言及(実質的に禁止)を行いました。詳細は下記記事内でご確認下さい。

 

【協賛店舗型イベント企画の例】
ジャンバリ.TV「すろいぬラジオ」
ジャンバリ.TV「ハッピーアワー」
寿司投げ取材「寿司BLOG」
スロパチステーション「スロNEWS」
パチ&スロ必勝本「ぱちすろぐ」
グローバルライヴ「スロットTV!!」
ウルフスロット「アナザーウルフ」
でちゃう!「あの街のココを調べてきました」
でちゃう!「まいどTV」
打ってけTV「セブンジャッジ」
Scoop!tv「ウェザースクープ」

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