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パチンコの特殊景品
大衆遊技場で遊技を楽しんだ後、払い出された出玉を賞品に交換して持ち帰る。ご存知の通り、これがぱちんこ業界の建前になります。賞品交換の際にお菓子や飲み物、たばこに交換した経験がある方もいらっしゃると思いますが、ぱちんこ屋で最も人気のある賞品は何だと思いますか?
そうです、こちらですよね。
一般的には「特殊景品」と呼ばれる類のモノであり、店や都道府県、地域により異なる賞品が流通しています。ちなみに上記は大阪府における「一般財団法人大阪障害者母子寡婦福祉事業協会(通称:福祉)」で交換した500円相当の賞品「栞(しおり)」となります。普段は最寄りの景品交換所で買い取って貰い、現金を持ち帰る流れですが、今回はあえて持ち帰ることにしました。
(大阪府には福祉以外に「関西三本コーヒー」が運営する景品交換所もあるようですが、何処の店舗付近にあるのか存じ上げておらず、賞品の詳細が分かりません。ご存知の方がいらっしゃいましたらご教示頂けますと幸いです)
※ルール違反ではなく、賞品自体にもしっかりと明記されています。
特殊景品を持ち帰った後に思うこと
さて、持ち帰ったは良いのですがいくつか思う所があったので提示させて頂きます。
①.よくみると非常に汚い
②.端が欠けている
③.開封が非常に難しく「栞」として利用できない
①,②に関して、栞をパッケージングしているプラスチック製の容器の表面が傷だらけであり、更に裏側の端が欠けておりました。栞がメインとは言え、容器が欠けていると良い気分はせず、少し納得できない部分があります。また、中古品である事が推測できる訳ですが、中古の栞を使うのはやや抵抗が出てきました・・・。
ですが、状況はそれ以前の問題です。なんと③の通り、プラスチック製の容器を開封する事が出来ないのです。正確に表現するならば「容器を壊さずに中身である"栞"を取り出す事が出来ない」のです。特殊な器具や技術があれば上手に取り出せるのかも知れませんが、一般市民である私には難しく、手も足も出ませんでした。
これ、開けられないんだけど。やり方知ってる人いるー?#パチンコ #大遊協 #特殊景品 #栞 pic.twitter.com/rQEnptWQsI
— ぱちんこキュレーション@令和 (@p_curation) 2019年4月4日
現時点ではココまで(2019.04.05)。
そういえば、19歳の大学生が特殊景品を景品交換所で買い取って貰う場合、行為能力が無く法定代理人の追認が必要な為、単独で買取の契約を締結できない、若しくは後に無効とされる(お金を戻す代わりに特殊景品を返してもらう)パターンはどうなのかな、といった話も頭をよぎりましたが、またの機会に。
続・特殊景品「関係先に問い合わせてみた」
さて、開封する事が出来ない特殊景品「栞」ですが、依然私個人では開封出来ずにおりましたので、思い切って関係先に問い合わせてみることに。まずは特殊景品裏にシールが添付されている「大阪府遊技業協同組合(大遊協)」に電話をかけてみます。
大遊協に電話
もしもし、パチンコの特殊景品の事でお伺いしたいのですが。
持ち帰って使おうと思ってるのですが、開け方が分からなくて…
どのように開ければ宜しいでしょうか?
えー、こちらでは現品もありませんし、回答致しかねまして…。
そうですか。
では何処にお聞きすれば良いでしょうか?
製造元さんの連絡先を教えて頂ければ助かるのですがー
実際に取り扱っているのはそちらさんなので。
わかりました、交換所で聞いてみます。
ありがとうございましたー。
一般財団法人大阪障害者母子寡婦福祉事業協会に電話
これは上手く誘導されてしまいましたので、助言の通り「景品交換所」に連絡することに。上述の通り、大阪府下における大部分の景品交換所の運営元は「一般財団法人大阪障害者母子寡婦福祉事業協会」になりますので、続けてそちらに電話で問い合わせることに。
もしもし、パチンコの特殊景品についてお伺いしたいのですが。
(相手が女性から男性に代わる)
お電話代わりました、どうされました?
特殊景品の栞を持ち帰ったのですが、開封出来なくて困ってまして。
開封方法をご存知でしたら教えて頂きたいのです。
はい。
はい、普通に栞として使いたいなと思ってまして。
それはそもそも使う用に作られていませんで、開け方は無いんですよー
壊して開けるしか無いと思いますよ。
えっ、そうなんですね。
ハンマー等で叩けば壊せそうですけど、中身まで潰しちゃいそうで。
どうしましょう。
なるほど、それなら中身を壊さずに取り出せそうですし。
やってみます!
いえいえ、お忙しい中ありがとうございました。
失礼しますー。
電話の内容は以上となります。
大遊協の担当者は直接的な返事を保留した形でしたが、福祉の担当者は軽快な口調で答えて下さりました。
今回、改めて分かった事として…
・特殊景品は内包物の一般的使用を前提にしていない
→正式な開封方法は存在しない
と言う点になります。
今迄は「何か正しい開封法が有るのでは?」との考えから、力任せの開封を踏みとどまっておりましたが、本件にてその心配は無くなった形ですね。続編では何かしらの方法で無理矢理にでも開封し、使用感をお伝え致しますのでしばらくお待ちください。
特殊景品を利用してみた-完結編-
前回から暫く時間が空いてしまいましたが、特殊景品を分解して使用する準備がようやく整いました。早速、実行に移していきましょう。
準備したのは…
某ホームセンターさんで購入した「やすり(約300円)」。
これで周囲を削り、弱った部分を割りながら開封すると…
上記画像の通り、頑丈な上蓋を取り外す事に成功です(※非常に頑丈でした…)。側面に溝を二箇所付け、それを利用して割り、割った側面と上蓋の間にやすりをねじ込み、てこの原理で引き剥がした形になります。
肝心の内容物(栞)は…
金属板と金色のピンがビスで接合されており、その間に紙面を挟み込む事で「栞」の役割を果たすアイテムとなっていました。そして、想像していたよりも重厚感があります。
実際に手元のハードケース本を例に使用してみる訳ですが、
このように、意外とお洒落な印象に。
愛用の栞はありませんし、引き続きこちらの「特殊景品栞」を使用させて頂くことにしますね。約800円分、きっちり働いて頂きます。
特殊景品分解で犠牲になったやすり君wwwwww pic.twitter.com/51jnjjbmHn
— ぱちんこキュレーション (@p_curation) 2019年5月30日